東京メトロ、銀座線下町エリアのデザイン決定…2019年までにリニューアル

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銀座線下町エリアのデザインがこのほど決定。今年から2019年にかけて7駅のリニューアルを順次実施する。画像はリニューアル後の上野駅改札口(浅草方)のイメージ。
  • 銀座線下町エリアのデザインがこのほど決定。今年から2019年にかけて7駅のリニューアルを順次実施する。画像はリニューアル後の上野駅改札口(浅草方)のイメージ。
  • 全体のコンセプトは「土地の記憶~親しみと愛着が増すほっこり感」。東洋初の地下鉄として開業した当時の雰囲気から親しみを感じられるエリアとしてリニューアルする。写真は現在の銀座線上野駅。
  • 浅草駅(プラットホーム):寺社のベンガラ色が映えるようにする。
  • 浅草駅(改札口):サクラをイメージしたデザインでまとめる。
  • 田原町駅(プラットホーム):金属の素材感を引き立たせる。
  • 田原町駅(改札口):「下町・田原町らしさ」を表現する。
  • 稲荷町駅(プラットホーム):切妻屋根の家並みをイメージしたデザインでまとめる。
  • 稲荷町駅(改札口):温かみのある木調の壁で構成する。

東京地下鉄(東京メトロ)はこのほど、銀座線の浅草~神田間(下町エリア)7駅の新しいデザインが決まったと発表した。今年から順次工事に着手し、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までにリニューアルを完了する。

東京メトロでは、銀座線の開業90周年(2017年)や東京オリンピックを機に、銀座線全駅のリニューアルを進めることを計画している。同社は2012年12月からデザインコンペを実施し、リニューアルのアイディアを公募している。

東京メトロによると、下町エリアの全体コンセプトは「土地の記憶~親しみと愛着が増すほっこり感」。1927年、東洋初の地下鉄として現在の銀座線浅草~上野間が開業したことから「下町エリアの貴重な歴史を活かし、当時の雰囲気から親しみを感じられるエリア」と位置づけた。

7駅のデザインは、コンペ入賞作品のアイディアや利用者へのヒアリング調査などに基づき基本方針を整理。「下町エリアとしての地域性・特徴をデザインで表現することで統一感を持たせ、『“まち”の地下1階』として“まち”の近さやつながりが感じられるような空間づくり」を行った。

各駅のデザインコンセプトは、浅草駅が「祭りの街」、田原町駅が「道具の街」、稲荷町駅が「佇む街並み」、上野駅が「美術館のある街」、上野広小路駅が「上品な横丁」、末広町駅が「電気の街」、神田駅が「昭和のオフィス街」。いずれの駅も開業当時の構造物などをデザインの中に取り入れるほか、「下町の『懐かしさ』」を演出するという。

リニューアル工事は各駅ごとに順次実施され、2017年に上野・田原町・神田各駅、2018年に稲荷町・末広町各駅、2019年に浅草・上野広小路各駅で完了する予定だ。

《草町義和》

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