BMWは1月9日~11日に開催された東京オートサロン2015に初出展した。展示車両はプラグインハイブリッドのスポーツモデル『i8』と、発売されたばかりの『2シリーズ アクティブツアラー』、そして2014年のSUPER GTに参戦した「Z4 GT3」という3台だ。
興味深いのは「縦置きエンジン、後輪駆動」という、BMWの伝統的なメカニズムレイアウトを持つ市販モデルを展示しなかったこと。
i8の1.5リットル3気筒ツインパワー・ターボエンジンは横置きミッドシップ、2シリーズアクティブツアラーは1.5リットル直3を横置きし、前輪を駆動する。
説明員によれば「FFやハイブリッドといった、新しい駆動方式や動力源を採用していてもBMWらしい走りは変わりません。それを知ってもらうきっかけになれば」ということだ。
また、他のいくつかのショップからは『i3』のカスタマイズモデルが出展されていることについて「EVでも、FRモデルと同じ楽しみ方ができることを証明してくれている。i3がベースに選ばれたことは、とても嬉しい」と語っている。
ちなみに、 展示された2シリーズアクティブツアラーのグレード名は「ラグジュアリー」だが、サスペンションはグレードを問わず、全車種に「Mスポーツ」仕様のものが採用されているという。
これは性能向上のためというよりは、全高を低くして立体駐車場に収まる高さにするための措置。このためルーフアンテナも日本専用にデザインした、薄い形状のものが採用されているという。ノーマルモデルでも「日本市場専用カスタマイズ」が施されているのだ。