ダカールラリー2015は1月7日、アルゼンチンからアンデスを越えてチリへ。アタカマ砂漠での今大会初競技を行った。
早朝にチレシトのビバークを出発した競技車は594kmの長いリエゾンでアンデスへ向い、標高4800mの高地にあるパソ・サン・フランシスコの国境を通過。その後標高2500mまで下りた山中から174kmのSSに臨んだ。トラック部門は26km地点で分岐したあと140kmほどショートカットしてゴール手前100kmで合流する設定で、終盤40kmは砂丘が続く。高い砂山をいくつも越えてコピアポのビバーク付近にゴールするルートはダカールラリーではお馴染みだが、今回は相応に難易度の高い設定となっていた。
日野チームスガワラの2台の日野レンジャーはこの日も快調に走行。2号車菅原照仁/杉浦博之組はSSを25番手でスタートして総合20位/排気量10リットル未満クラス首位でゴール。1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組は最終チェックポイントを総合27位で通過した。
砂丘に囲まれた台地にあるコピアポのビバークはアタカマ砂漠の中心に位置し、ダカールラリーが2009年に南米に移動してから例年使われている。標高が500mほどあるため日が暮れると肌寒くなるが北アフリカを彷彿とさせるダカールラリーらしいビバークだ。
菅原照仁は「今日走ったエリアはこれまで使っていたのと全く同じでした。エンジンパワーが落ちるトラブルが断続的に起きたので砂丘ではちょっとパワー不足でしたが砂でもサスペンションは良かったです」と語った。