BMW『M3』と『M4』は、様々な軽量化が施されているが、なかでも今回初めて4ドアにもCFRP製ルーフが採用されたことは大きな特徴だ。
「これまでは『M3クーペ』にのみCFRP製ルーフを採用していたが、今回はM3(4ドアセダン)と、M4(2ドアクーペ)の両方に採用することで、ルーフの軽量化を施し、重心高を下げている」と話すのは、BMW Group Japan BMW マーケティング・ディビジョンプロダクト・マネジメント御舘康成さん。
これにより、「M3とM4のパフォーマンスの差はなくなったと本国のエンジニアも強調している。もちろん車高自体は違うが、実際に乗った感じでの差異は感じられない」という。
これまでは、「クーペにのみカーボンルーフを採用していたので、ユーザーはどうせ買うならちょっと我慢してもクーペだとなっていたが、そんな我慢をする必要はなくなった」と語る。
それぞれのユーザー層について御舘さんは、「M4は医療従事者が多く、複数保有のうちの自分専用として購入しているようだ。それに対してM3は、自営が多く、サラリーマンもいる。ちょっと頑張って一家に一台、何とかこれでという選択肢にM3は入っているようだ」と説明。
「どちらのユーザーも、このクルマの高いパフォーマンスとともに、一体になって走る気持ち良さを感じることができる。そのことは、日常ストレスフルな生活をしている中で、自分の限られた時間、例えば通勤路などで、重要なストレス解消になり、自分の気持ちが昂る大事な時間になるだろうし、そう話すユーザーも多い」と御舘さん。「それが正に最新のテクノロジーを、日常に使えるようにしたM3、M4の価値なのだと思っている」と述べた。