ダカールラリー2015のセレモニアルスタートが3日、アルゼンチン・ブエノスアイレス市内の大統領府前5月広場で行われた。
この日は文字通りのセレモニーで、ポディアムでお披露目された車両は再びテクノポリス内の車両保管場に戻り、4日早朝に最初のビバーク地に向けて出発。ともあれ出発を祝う式典に変わりはなく、数十万とも言われる観客が、広場はもちろん沿道を埋め尽くし、南米らしい賑やかなスタートとなった。
日野チームスガワラの2台の日野『レンジャー』は、進行の遅れもあり、日の暮れた21時頃に大統領官邸前のポディアムに2号車菅原照仁/杉浦博之組、1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組の順で到着。それぞれ檀上でメカニックたちとがっちり握手をかわすと観客の歓声に応えて、ホーンを鳴らしながらスタート切った。
4日にはアルゼンチンのコルドバ市近郊、ヴィラ・カルロス・パスまでの間で最初の競技が行われる。総距離833kmのうち競技区間は170kmと短いが、農場の中を行く直線と直角コーナーで構成されたハイスピードな区間はリスクも高く注意が必要だ。
◆日野チームスガワラのコメントは以下の通り
「いつもアルゼンチンの人たちの熱心な応援には頭が下がります。今年は自分にとって初めて(ミシュランの)XZL+というタイヤを履きますし、サスも大きく変わったのでとにかく最初は慎重に行きます」(菅原義正)
「ダカールラリーのスケールに圧倒されました。3人乗りのコンビネーションを含め、2~3日で慣れることが出来ればと思っています」(若林葉子)
「初日(のSS)は長くありませんし、車体各部の様子を確認しながら行くつもりです。3人乗りも久しぶりですし」(羽村勝美)
「ブエノスアイレスのスタートは雰囲気があって良いですね。今年の大会はスプリントの色彩が強いです。でも車両のポテンシャルが上がっているのでこれまでのように無理に飛ばす必要はない。その分は戦いやすいところもあります。怖いのはトラブルですが、序盤は気をつけて行きます」(菅原照仁)
「やっと始まるなという感覚ですね。農道のSSはとにかく危ないので気をつけて行かないと。新車なので初期トラブルも気になります」(杉浦博之)