長野県の飯山市はこのほど、同市のふるさと納税「悠久のふるさと飯山応援金」の特典として、北陸新幹線飯山駅(2015年3月14日開業予定)に名前を刻むことができる特典を設けた。
特典を受けられるのは、12月末までに「悠久のふるさと飯山応援金」として10万円を寄付した人。2008年から2014年12月末までの寄付額の累計が10万円を超えた人も対象となる。特典を辞退した人を除き、レーザー彫刻で名前を刻んだチタンプレートを新幹線駅舎に隣接する都市施設内に設置する。
プレートが設置される都市施設は飯山市が新幹線駅の東口側に整備するもので、実質的には駅舎と一体化している。雪国の商店街の通路で見られる雪よけの屋根(雁木)をモチーフとしたデザインが特徴だ。
飯山市によると、既に「自分の子供の名前を刻みたい」などといった問い合わせが多数寄せられている。プレートはエスカレーターの壁面に設置する方向で約600人分のスペースを確保したが、対象者は現時点で約800人にのぼり、12月末までに1000人を超える可能性もあるという。このため、設置場所を変更することも検討されている。
寄付の申込みは、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」で受け付けており、使い道は「新幹線」「文化・歴史」「自然・景観」「教育・福祉」の四つの中から選ぶことができる。このうち「新幹線」を選んだ場合、飯山駅周辺の立体駐車場・広場の整備に寄付金が使われる。「新幹線」以外を選択した場合も「刻名」の特典が付く。
問い合わせは飯山市役所の総務部企画財政課まで。同市は「鉄道ファンの方々はじめ、ご家族の記念など、めったにない今だけの貴重な機会に(ふるさと納税を)ご検討されてみるのはいかがですか」と呼びかけている。