英国の高級SUVメーカー、ランドローバーは11月5日、『レンジローバー』と『レンジローバースポーツ』の改良モデルを、欧州で発表した。
今回の改良では、内外装の変更点はない。エンジンのパワーアップと燃費向上、4WDシステムの性能引き上げ、機能性の向上に重点を置く。
欧州で主力のディーゼルは、「TDV6」グレード用の3.0リットルV型6気筒エンジンのターボを、ツインからシングル(ボールベアリング)に変更。「LPEGR」(低圧の排気ガス再循環装置)やツーステージのオイルポンプも新たに採用された。
最大出力は285ps、最大トルクは61.2kgmと従来通り。ただし、燃費性能は、最大で8.5%改善している。ガソリンエンジンに関しても、3.0リットルV型6気筒スーパーチャージャーを改良。340ps、45.9kgmのスペックはそのままながら、燃費を1.9%引き上げる。
オフロードで威力を発揮する「ATPC」(オール・テレーン・プログレス・コントロール)も改良。ランドローバー伝統の優れたオフロード性能を、さらに引き出せるようになった。
機能面では、新開発のヘッドアップディスプレイを採用。ドライバーに必要な情報を、視線の移動を最小限に抑えて伝える。顧客の個性を車両に反映させるオプションの充実も図られている。