欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンの商用車部門は10月2日、フランスで開幕したパリモーターショー14において、コンセプトカーの『トライスター』(TRISTAR)を初公開した。
トライスターは、フォルクスワーゲン商用車の主力車種、『T5』をベースに、次世代モデルの方向性を提示したコンセプトカー。現行のT5は、『Tシリーズ』の5世代目モデル。2014年1-9月の世界販売は、前年同期比6%増の10万0800台と好調。
トライスターは、T5をベースに、コンセプトカーのため、大胆なピックアップトラックボディをまとう。全長は4788mm、全幅は2320mm、全高は2066mm。ベース車両のT5に対して、ホイールベースを短縮。車高は30mm引き上げた。
駆動方式は、フルタイム4WDの「4モーション」。リアには、機械式のデフロックを備える。タイヤは245/70R17サイズを履く。フォルクスワーゲンは、「プロのためのオールランダー」と説明する。室内には、20インチのディスプレイやビデオシステム、エスプレッソマシンなどを装備。
搭載エンジンは、直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」。最大出力204ps/4000rpm、最大トルク45.9kgm/1400rpmを引き出す。0-100km/h加速は10秒、最高速は185km/hと公表されている。