日産自動車は10月1日、電気自動車(EV)の普及促進サービスである「ゼロ・エミッションサポートプログラム」(ZESP)を拡充し、同日から導入したと発表した。
急速充電施設の急速な普及が進むのを受け、新たに「スタンダードプラン」というコースを設けた。日産の販売店にある急速充電施設と、同社など自動車4社で全国に設置を推進している急速充電施設の計4100基(2015年3月時点見込み)での充電が無料で使えるようにした。
費用は月額税抜きで3000円とし、従来のプランにあった5年間の車検・定期点検の無料サービスや緊急時のレッカー対応サービスなども継承する。従来のコースは「ライトプラン」(同1429円)として、全国約1600基の日産販売店の急速充電施設が無料で使えるようにしている。
日産の試算ではスタンダードプランに加入した『リーフ』と、同等クラスのガソリン車を月間走行1000kmを前提に比較すると、燃料コストや整備費などで、リーフは月に8500円程度安くすむという。都内で記者会見した川口均専務執行役員は「無料のメインテナンスに加え、全国津々浦々で急速充電施設が使い放題になるスタンダードプランをお勧めしたい」と述べた。充実した新プランをテコにリーフの拡販につなげる構えだ。
2010年12月に発売したリーフの国内累計販売はこの9月末までに4万5300台に達している。このうち従来のZESPには約9割のユーザーが加入しているという。