フランスの自動車大手、ルノーのダチアブランドは9月17日、『ドッカー・ステップウェイ』の概要を明らかにした。実車は10月、フランスで開催されるパリモーターショー14で初公開される。
ダチアはもともと、ルーマニアの自動車メーカー。1966年創業と長い歴史を誇る。当初はルノー車をノックダウン生産していたが、1980年代半ばから、独自モデルを開発してきた。ところが1990年代の半ば、経営が悪化。1999年にはルノーの傘下に入り、経営再建に取り組んだ。現在では、ルノーグループの低価格車の開発と生産を担当する重要な役割を与えられている。
ダチアブランドがパリモーターショー14で初公開するのが、ドッカー・ステップウェイ。同車は、商用バンの『ドッカー』をベースに、クロスオーバーテイストを付加した派生車種。ドッカーは、ルノー『カングー』をベースに開発された低価格の商用バン。
ドッカー・ステップウェイでは、ボディ同色フロントバンパー、サテンクローム仕上げの前後スキッドプレート、ブラックのホイールアーチプロテクション、ダークメタル色のルーフバーなどを装備。室内は、ブルーのステッチをアクセントに使用。ダッシュボードのダイヤルや空調周りにも、ブルーが使われ、ダークカーボン調パネルとのコントラストを演出する。
エンジンは、ガソリンが「TCe115」、ディーゼルが「dCi110」。ガソリンは、欧州複合モード燃費17.5m/リットル、CO2排出量131g/kmと公表されている。