フォード『フィエスタ』がかなり洗練されているのに比べて、乗るとなんとなく大味というか、ある意味アメリカンだなーと思ってしまったフォード『エコスポーツ』。
フォードのSUVというと、日本では「どこに停めるの?」と、常に駐車場の心配をしなければならなような、ザ・アメリカなビッグサイズのSUVももちろんありますが、時代の流れと言うか、世界的に販売されるコンパクトサイズのものも実は充実していて、その中でもエコスポーツは、フォード最小コンパクトSUV! フィエスタと同じBプラットフォームがベースになっているので、フィエスタとエコスポーツは兄弟車なのですが、乗り味などは少し違います。
まずシートに座った瞬間からその違いは明白。SUVなのでそもそもドライブポジションは高めになっていて、足からペダルの角度や距離も違います。
シートなども、SUVにしてはコンパクトにできていて、しかも少し薄めな感じ。シートのサポート感も、フィエスタに比べるとやや緩めに感じたのは私だけでしょうか。
ピシッとしたフィエスタに比べて、適度な緩さというか、ゆとりのある遊び心がトッピングされたのがエコスポーツと言ってもよいのかもしれません。
フロントマスクも、縦方向に幅を持たせてうえに、多角形を使ったロボット系でフレンドリー顔。インテリアもロボット系ですが、こちらは大人の“少年の心”をくすぐりそうですね。
5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★
吉田由美|カーライフ・エッセイスト
短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て2000年に「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、新聞、トークショー、講演会などで広く活動中。3つのブログを展開し、中でも「なんちゃってセレブなカーライフ」は1日約20万アクセスの人気を誇る。