レーシングチームが採用する新しいアクションカメラの使い方…ソニー アクションカム

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LEXUS TEAM ZENT CERUMOで採用されているソニーのウエアラブルカメラ『アクションカムHDR-AS100V』
  • LEXUS TEAM ZENT CERUMOで採用されているソニーのウエアラブルカメラ『アクションカムHDR-AS100V』
  • LEXUS TEAM ZENT CERUMO 高木虎之介監督
  • LEXUS TEAM ZENT CERUMO ドライバー 立川祐路選手
  • LEXUS TEAM ZENT CERUMO ドライバー平手晃平選手
  • LEXUS TEAM ZENT CERUMOで採用されているソニーのウエアラブルカメラ『アクションカムHDR-AS100V』
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コンマ単位の時間を競い合うモータースポーツ。そんなレースシーンの日本最高峰となるスーパーGTでは、チーム力向上のために新しい手法が採られているという。それがムービーの活用だ。最新の小型ビデオカメラを利用することで、作戦の立案から、作業効率の向上、若手の育成などが可能になるという。

昨年のチャンピオンチームであるLEXUS TEAM ZENT CERUMOは、ソニーのウエアラブルカメラ『アクションカムHDR-AS100V』を採用し、チームのマシンやピットに取り付け練習をおこなっているという。具体的な活用方法を、チームの監督である高木虎之介氏と、ドライバーの立川祐路氏、平手晃平氏、チームの中核3人に聞いてみた。


◆ブレずにクリアな映像でピットワークに貢献する

----:アクションカムの採用はいつから、そしてどのように活用しているのでしょうか?

高木虎之介氏(以下:高木):昨年の9月ごろから使っているんだ。だいたい30個くらいかな。クルマにつけたり、メカニックの作業をチェックしたりしているよ。

立川祐路氏(以下:立川):レース本番のときは、スーパーGTの公式のオンボード・カメラを取り付けなくてはいけないので、他のカメラは使えません。ですから、クルマにつけるのはテストのときだけです。テスト走行中は、ロガーなどでデータを取っていますが、やはり実際にカメラで状態を見ることができるのはメリットになります。タイヤの摩耗の様子も一目でわかりますしね。

高木:あとは1秒を争うピット作業だね。ピット全体を眺められる場所と、メカニックのヘルメットにカメラを取り付けておいて、後でチェックすることで、作業の正確性やスピードアップができるんだ。作業の手順や内容をどっちがよいかと判断する材料にもなっているよ。

----:実際のレーシングカーにアクションカメラを取り付けての撮影は、最初からうまくいったのでしょうか?

立川:最初は取り付ける方法がなくて、ガムテープでグルグルまいてカウルとかに固定していたんだけど、熱でテープがはがれなくなったことがありました。

平手晃平氏(以下:平手):でも、昨年末にソニーから市販のアタッチメントが出て、それを使えばきれいに取り付けることができるようになりました。市販品をそのまま使って、固定していますよ。その状態で走行中は時速280kmくらい出ますけれど、映像はかなりきれいですね。僕は、そうやって撮った自分の走行をチェックしているんですよ。

立川:レーシングマシンなんで、揺れもひどいんですよ。数メートル跳ねるようなときもあるくらいで、手ブレなんて可愛いものじゃない(笑)。でも、アクションカムで撮影した映像は、ぜんぜんブレていませんね。レーシングカーは熱もすごく高くなるんですけれど、それでカメラが壊れたとも聞いていません。

----:振動にも熱にも強く、信頼性が高いということですね。それで昨年から採用したことで、実際に効果はあったのでしょうか?

高木:それは確かにあるね。ピットワークもよくなっている。貢献は大きいよ。

立川:その結果が、前戦(スーパーGT 第4戦 菅生ラウンド)での優勝ですよ(笑)。


◆様々な使い道、カート選手の育成にも

平手:僕はプライベートでも、アクションカムを使っていますよ。

----:どのように使っているのでしょうか?

平手:出かけるときに、自分の車のダッシュボードにつけて、ドライブでの走行映像や、子供も撮ったりしますよ。ごく普通に、ハンドムービーカメラとしても使ってます。小さくて使いやすいでしょ。子供と一緒に出かけると荷物が多いから、カメラが小さいのは助かるんですよ。しかもハイビジョンで映像がきれい。スマートフォンで、映っているアングルを確認できるのもいいですね。便利ですよ。二人目の子供が生まれるときも、アクションカムで撮影していましたね(笑)。

----:大活躍しているようですね。

高木:もちろんチームとしても、これからも利用していくつもり。でも、それだけじゃなくて後進の育成にも使っていこうと思っているんだ。

----:具体的にはどのように使いますか?

高木:僕はカートのチームにも携わっててね。そちらは小学生から中学生が中心なんだけど。今、カートの世界ではムービーカメラが流行っているんだよ。レースによっては、カートの前にカメラをつけて、ぶつかったときに、どっちが悪いとかをジャッジするのに使うんだ。それ以外でも、どこを走ればいいかとか、走り方を動画で見ると分かりやすい。ソニーのアクションカムならGPSと連動できるから、どのコーナーで、どういう走りをしたのかも分かるしね。あと、カメラを何個かつけて、アクセルとブレーキ、ステアリングをまとめてひとつの映像にすれば、より分かりやすく教えることができる。

----:なるほど、いろいろな使い方のアイデアがあるんですね。

高木:そういう意味でも、アクションカムは、これからもいろいろと使っていこうと思っているよ。


高木虎之介(たかぎ・とらのすけ) 
LEXUS TEAM ZENT CERUMO監督。1974年生まれ。静岡県出身。1989年、15歳で全日本ナショナルカートにてシリーズチャンピオンになり、その後、フォーミュラートヨタ、全日本F3、F3000、フォーミュラーニッポンを経て、1998年にF1ドライバーとなる。2001年より戦いをアメリカに移し、CART、IRLに参戦。2005年より日本のフォーミュラーニッポン、スーパーGTのドライバーへ。2010年より監督としてスーパーGTに参戦。


立川祐路(たちかわ・ゆうじ)
LEXUS TEAM ZENT CERUMOドライバー 1975年生まれ。神奈川県出身。1991年にカートを始め、1993年に地方カート選手権でチャンピオンに。その後、渡仏してフォーミュラ・ルノー・キャンパスに挑戦。1995年にフォーミュラートヨタで西日本シリーズチャンピオンとなる。スーパーGTには1996年からスポット参戦。1999年にセルモからフル参戦し2000年に初優勝。2001年と2005年にはチャンピオンも獲得。2012年は2勝ながらランキングは2位。GT最多のポールポジション17回を誇るスプリンター。


平手晃平(ひらて・こうへい)
LEXUS TEAM ZENT CERUMOドライバー 1986年生まれ。愛知県出身。1999年にカートデビュー。2002年にフォーミュラートヨタに参戦、史上最年少優勝(16歳2ヶ月)を達成。2003年に渡欧し、フォーミュラー・ルノー、ユーロF3、GP2などを戦う。2008年に帰国し、スーパー GTに初参戦。第3戦富士に初優勝。翌2009年からGT500クラスにステップアップ。2011年セルモに加入。その年の第6戦富士でGT500初勝利。


■ソニー アクションカムHDR-AS100V

ソニー アクションカムHDR-AS100Vは、有効1350万画素、電子式手ブレ補正、本体防滴、GPS機能などを有する高機能ウエアラブルカメラ。機能の詳細は公式ウェブサイトで確認することができる。スペック紹介のほか「マルチビュー」「Wi-Fi機能」「ライブビューリモコン」「手ブレ補正機能」「豊富な専用アクセサリー」など、主要機能を動画とともに詳しく解説する。

http://www.sony.jp/actioncam/
《鈴木ケンイチ》

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