【マツダ デミオ プロトタイプ 試乗】どんな場面でもアクセルを積極的に踏み込める…西村直人

試乗記 国産車
マツダ・デミオ プロトタイプ SKYACTIV-D 1.5
  • マツダ・デミオ プロトタイプ SKYACTIV-D 1.5
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プロトタイプとはいえ、なかなかの完成度を披露したマツダ『デミオ』。注目は国産コンパクトクラスにクリーンディーゼルモデルが登場したことだ。

しかも、『アテンザ』や『アクセラ』同様に6速ATと6速MTがラインアップされることからも、マツダが推し進めるプレミアムスポーツ ニアイコール クリーンディーゼルという路線が貫かれていることがわかる。

しかし、2.2リットルディーゼルが誇示する大トルクとは違い、新開発1.5リットルディーゼルを搭載するデミオのパワーフィールは独自の世界観がある。「日常領域での究極」とうたわれたデミオには、どんな場面でもアクセルを積極的に踏み込める楽しみが表現されているのだ。

正直、105psを発揮する1.5リットルディーゼルに単なる速さだけを求めるのであれば、肩すかしを食らうだろう。しかし、適度にクロスした6段ギヤを駆使しながらの加減速は非常に気持ちがよく、毎分25万回転にまで届こうとするシングルタービンと、2.2リットルの高圧EGRに加えてターボの過給エネルギーを奪わない低圧EGRの組み合わせにより、それこそ5000rpmを超えてもなお“引っぱる価値のある加速”が楽しめる。繰り返すが、2.2リットルのガツンとくるトルク感や速さはない。けれども、日本のワインディングロードで、日本の高速道路で、それこそ信号からのゼロ発進加速でも、デミオにはアクセルをしっかり踏み込めたという達成感がある。

低速域での小気味良いアクセルレスポンスも健在で、2.2リットルと同様に微少開度のスロットルワークにも素直に反応してくれる。しかも、アイドリング回転数からわずかに上昇した1500~2500rpmの領域で25.5kgf・mの2.5リットルガソリンエンジン並のトルク(6速MTは1400~3200rpmまでの領域で22.4kgf・m)を発揮。“ガツンとこない”と前述したが、それは絶対的な速さの指標としての表現であり、「デミオ」のディーゼルモデルの車両重量は1130kg(6速MTは1080kg)しかないのだから、相対的には誰が見ても大トルクであり、事実、そのゆとりは国道で遭遇するオーバーパスでの登り勾配路などでも実感できる。シフトダウンせず巡航ギヤのまま右足にちょっと力を込めるだけで静かに、そして力強くボディがグイッと引っ張れる感覚は、ハイブリッドカーに慣れ親しんだドライバーにも新鮮に感じられるはずだ。

日常領域での究極は、ガソリンエンジンからも体感できた。92ps/12.3kgf・mとスペックだけをみると平凡と思われるだろうが、マツダがこだわり続けるアクセルオンから0.3秒の“ため”をワンクッションにそこからリニアに応答する特性はこの1.3リットルガソリンでもしっかりと表現されているし、6速AT(ガソリンのMTは5速)にのみ設けられた“スポーツモード”をオンにすれば、アクセルレスポンスやシフトスケジュールが高回転寄りとなり、文字通り、エンジン性能を寸分も余すところなく使い切り、ここ一発の瞬発力を上乗せしてくれる。

サスペンションチューニングはディーゼルとガソリンで大きく違うが、日常領域での究極を目指しているあたり同じだ。個人的な好みはディーゼルなら6速MT、ガソリンなら6速AT。詳細については正式発表後にレポートしたい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★


西村直人
1972年1月東京生まれ。専門分野はパーソナルモビリティだが、広い視野をもつためにWRカーやF1、さらには2輪界のF1と言われるMotoGPマシンでのサーキット走行をこなしつつ、4&2輪の草レースにも精力的に参戦中。また、大型トラックやバス、トレーラーの公道試乗も積極的に行うほか、ハイブリッド路線バスやハイブリッド電車など、物流や環境に関する取材を多数担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席したほか、東京都交通局のバスモニター役も務めた。大型第二種免許/けん引免許/大型二輪免許、2級小型船舶免許所有。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J)理事。2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。全日本交通安全協会・東京二輪車安全運転推進委員会指導員。
《西村直人@NAC》

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