ドイツの自動車大手、ダイムラーは7月3日、自動運転が可能なメルセデスベンツの大型トラックの試作車、『フューチャー・トラック2025』を、ドイツで初公開した。
ダイムラーは2013年秋、フランクフルトモーターショー13において、メルセデスベンツ『S500インテリジェントドライブ』を初公開。同車は新型メルセデスベンツ『Sクラス』をベースに、自動運転車(ロボットカー)を提示したスタディモデル。現時点でメルセデスベンツが持つ自動運転技術を、フル搭載。自動運転車を2020年までに市販すると宣言していた。
今回、ダイムラーは、メルセデスベンツの乗用車で培った自動運転技術を、大型トラックなどの商用車にも応用。「ハイウェイ・パイロット」と呼ばれるシステムを、大型トラックに搭載した試作車、フューチャー・トラック2025をドイツで初公開している。
ハイウェイ・パイロットは、主に高速道路で長時間運転するドライバーの負担を減らす目的で開発。高速道路を最高85km/hで走行でき、各種センサーが前方の車両などを検知して、自動的に車間を保って走行する。ダイムラーによると、ドライバーは運転を車両に任せることで、空いた時間を、車内での事務的な作業などに充てることができるという。
ダイムラーは大型トラックの自動運転について、「2025年までの実用化を目指す」としている。