ホンダの中国法人は7月2日、6月の中国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は7万0739台。前年同月比は16%増と、2か月連続で前年実績を上回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが広がった。現在では、この影響はほぼ払拭。
ホンダは中国において、東風汽車との合弁の東風ホンダ、広州汽車との合弁の広汽ホンダの2社を展開。6月実績は、東風ホンダが前年同月比12.1%増の3万0696台。広汽ホンダは19.1%増の4万0043台。ともに2桁の伸びを維持する。
広汽ホンダでは、中国向け新型セダン、『クライダー』が引き続き人気。クライダーは6月、1万5292台を販売した。また、『アコード』は、前年同月比5.4%増の7938台と回復。『フィット』も新型投入により、111.6%増の8199台と伸びた。
東風ホンダでは、小型MPVの『ジェイド』が6320台と牽引。一方、中国でのSUV人気に乗って、販売を伸ばしていた『CR-V』は、減速傾向。CR-Vの6月実績は、前年同月比0.2%減の1万6196台と、2か月連続で前年実績を下回った。
ホンダの2014年上半期(1‐6月)の中国新車販売は、前年同期比11.7%増の35万3416台。ホンダは2013年、中国で前年比26.4%増の75万6882台を販売。2014年は、前年比19%増の90万台の販売を目指す。