米国の自動車大手、フォードモーターは6月15日、新型フォード『マスタング』のペースカーを、米国で初公開した。
これは、米国のミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催された「NASCARスプリントカップ」での出来事。新型マスタングのペースカーが、NASCARの先導役を果たしている。
このペースカーは、新型マスタングのクーペボディのV型8気筒ガソリン「Ti-VCT」エンジン搭載車がベース。排気量は先代と同じく5.0リットル。バルブトレインやシリンダーヘッドを中心に改良を受けており、最大出力420ps以上、最大トルク54kgm以上を引き出す。
先代マスタングの5.0リットルV8は、最大出力420ps、最大トルク54kgmのため、新型は数値上の違いは小さい。しかし、フォードモーターによると、新開発のインテークマニホールドが低速域での吸気性能を向上。これが燃費やアイドリングの安定性、排出ガスの低減に効果を発揮しているという。
当日は、フォード・ジ・アメリカズのジョー・ハインリッチズ社長が、レースレッドと呼ばれる赤で塗装された新型マスタングのペースカーをドライブ。マスタングのデビュー50周年に華を添えている。