ドイツ自動車大手のダイムラーは6月6日、メルセデスベンツ乗用車(スマートを含む)の5月世界新車販売の結果を発表した。総販売台数は14万1688台。前年同月比は9%増と、15か月連続で前年実績を上回った。
ブランド別では、メルセデスベンツが13万4031台を販売。前年同月比は10.4%増と、15か月連続の前年超え。スマートは7657台にとどまり、前年同月比は11.8%減。5か月連続で前年実績を割り込む。
市場別では、欧州が6万0529台を販売。前年同月比は4.8%増と、5か月連続のプラス。このうち、地元ドイツは2.7%減の2万1785台と、5か月ぶりに前年実績を下回る。中国(香港を含む)は、2万3011台。前年同月比は30.1%の大幅増で、15か月連続で前年実績を上回った。
また、米国は2万6617台を販売し、前年同月比は7.7%増と、33か月連続の前年実績超え。日本は消費増税前の駆け込み需要の反動で、3059台にとどまり、前年同月比は22.4%減と、2か月連続のマイナス。
メルセデスベンツブランドの5月実績では、新型『Aクラス』が、『Bクラス』、『CLAクラス』、『GLAクラス』と合計で、3万7895台を販売。前年実績に対して、19.3%もの伸びを示す。大幅改良モデルを投入した『Eクラス』は2万2535台を売り上げ、前年同月比は24.5%の大幅増。新型『Sクラス』も8353台を販売し、前年実績のおよそ2倍と、好調な立ち上がりを示す。
『Mクラス』や『GLKクラス』などのSUVは5月、合計で前年同月比16.1%増の2万9846台を売り上げた。
メルセデスベンツの2014年1‐5月世界販売は、前年同期比12.4%増の64万1384台と過去最高。「メルセデスブランドは5月も2桁の伸びで、販売新記録を打ち立てた」と述べるのは、ダイムラーのメルセデスベンツ乗用車部門の営業担当、オーラ・ケレニウス取締役。「5月末には、新型『Cクラスステーションワゴン』を発表。まずは欧州の顧客にアピールしていく」と語っている。