5月25日、2014年FIM世界スーパーバイク選手権シリーズ(WSB)第5戦が英国のドニントン・パークで開催され、トム・サイクス(カワサキ)が完全優勝を飾った。第1レース、サイクスは7番手グリッドからまずまずのスタートを切るも、1コーナーの混雑とオープニングラップに発生した一時的なマシントラブルのため11番手へとポジションダウン。しかしサイクスはここから追い上げを見せる。序盤は全員がフレッシュタイヤのために簡単にはパスはできなかったが、トラブルが解消されると次第にペースも上がり着実にポジションを上げることに成功する。ドニントンパークは、コース前半がハイスピードセクション。コース終盤はシケインとヘアピンが連続するために、厳しいブレーキング競争となる。そのため、逃げ切ることも追い上げることも難しいサーキットだが、周回を重ねる毎にサイクスは着実にトップグループに迫った。この日は、レース中盤までトップグループが10台という大混戦。その中でいくつかのグループに分かれていくという展開となったが、サイクスはトップを走るロリス・バズ(カワサキ)、ダヴィデ・ジュリアーノ(ドゥカティ)、アレックス・ローズ(スズキ)の優勝争いに追いついた。その中からジュリアーノが転倒で戦列を去りサイクスが3番手へ。さらにローズを交わし、終盤の17周目にはバズに続いて2番手に浮上。カワサキの1-2体制となった。終盤はサイクスとバズによるサイドバイサイドの優勝争いとなり、前半の高速セクションでバズが先行すれば、後半のヘアピンでサイクスが逆転という手に汗を握る戦いとなり、サイクスが真っ先にチェッカーを受け、バズが2位でフィニッシュした。第2レースも同じような展開となり、中盤にはシルバン・ギュントーリ(アプリリア)、そしてサイクスとバズの3台がグループから抜け出してトップグループを形成。その中からサイクスが抜け出して完全Vを達成。2レースともにバズが2位になるというレースだった。第2戦スペイン大会以来、3戦ぶり今季2回目の完全Vを達成したサイクスは、前戦イタリア大会終了後ジョナサン・レイ(ホンダ)に奪われていた総合首位の座を奪還、そして第2レースの優勝でレイに26点差の大量リードをつけ、2年連続タイトル獲得に向けて大きく前進した。これで開幕から5戦10レースを終えて、4勝を含む7回の表彰台に立った。■WSB 第5戦(英国)・スーパーバイク(レース1)1位:トム・サイクス(カワサキ)2位:ロリス・バズ(カワサキ)3位:アレックス・ローズ(スズキ)4位:マルコ・メランドリ(アプリリア)5位:チャズ・デイビス(ドゥカティ)6位:ジョナサン・レイ(ホンダ)・スーパーバイク(レース2)1位:トム・サイクス(カワサキ)2位:ロリス・バズ(カワサキ)3位:シルバン・ギュントーリ(アプリリア)4位:ダヴィデ・ジュリアーノ(ドゥカティ)5位:チャズ・デイビス(ドゥカティ)6位:ジョナサン・レイ(ホンダ)・ポイントスタンディング1位:トム・サイクス(カワサキ)185P2位:ロリス・バズ(カワサキ)159P3位:ジョナサン・レイ(ホンダ)159P4位:シルバン・ギュントーリ(アプリリア)148P5位:チャズ・デイビス(ドゥカティ)109P6位:マルコ・メランドリ(アプリリア)97P
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