昨シーズン、JSB1000で2年連続4回目のチャンピオンを獲得した中須賀克行(ヤマハ)が、2014年の開幕戦・鈴鹿2&4レースでポール・トゥ・ウィンを達成した。4月12日の予選で中須賀は、自身の持つコースレコードにはわずかに届かなかったが、2分06秒832を記録してポールポジションを獲得。20周で行われる決勝レースでは、好スタートからホールショットを奪うが、第2コーナーでは秋吉耕佑(ホンダ)に先行を許してしまう。その後、秋吉、中須賀、高橋巧(ホンダ)、津田拓也(スズキ)が先頭集団を形成。しかし5周目になると、トップは秋吉と中須賀のマッチレースとなった。11周目になると、一時は後退していた高橋がトップ2に追いつく。そして16周目の110Rからヘアピンカーブで、中須賀が秋吉に仕掛けてトップに再浮上する。だが、130Rで再び秋吉がトップに立つが、シケイン立ち上がりで秋吉のマシンにトラブルが起きると、中須賀がトップに躍り出る。さらに秋吉は、17周目のダンロップコーナーでハイサイドを起こして大きく後退。これでトップは中須賀と高橋の戦いとなった。18周を終了した時点で中須賀と高橋のタイム差は0.274秒。そして19周目を迎えると、大量のバックマーカーが中須賀の前に立ちはだかる。そしてシケインで中須賀と高橋の間に1台のバックマーカーが入ったのだが、高橋はラストラップでまたしても中須賀の背後に迫る。しかし、まったく隙を見せないトップ中須賀は、高橋を抑えきって優勝。昨年から鈴鹿3連勝となり、昨年のスポーツランドSUGOから5連勝となった。■全日本ロード 開幕戦1位:中須賀克行(ヤマハ)2位:高橋巧(ホンダ)3位:秋吉耕佑(ホンダ)4位:渡辺一樹(カワサキ)5位:柳川明(カワサキ)6位:山口辰也(ホンダ)