【バンコクモーターショー14】ホンダは全方位で攻勢をかける

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3月24日に開幕した第35回バンコクモーターショー。モーターサイクル大国でもあるタイのモーターショーでは、2輪メーカーも大きなブースを展開する。タイ市場をほぼ独占している国内4メーカーの様子をお伝えしたい。

A.P.ホンダは前回のバンコクショーから、2つのブースを構えるようになった。従来の赤/白のカラースキームを持つ「ホンダ」に加えてもうひとつ、モノトーンでシックな雰囲気をたたえる「ホンダ・ビッグバイク」というブースを展開している。

タイをはじめとする新興国では、だいたい200cc以下のモデルが市場の中心になっている。これはあくまで実用品として購入されているためで、趣味性の高い大型モデルは価格が高いということもあって、大きな市場とはなっていない。

しかしタイではここ数年、250cc以上のスポーツモデルの売り上げが急上昇している。A.P.ホンダはこの傾向を受け、250~300ccあたりを境界にして、ブースを分けることにしたという。キャラクターをはっきりわけることで、それぞれのターゲットユーザーにあわせたイメージを訴求する戦略なのだ。

ビッグバイク側では今回、2台のニューモデルがタイ初公開となった。『ゴールドウイングF6B』と、日本で数日前にワールドプレミアしたばかりの『NM4』だ。

いっぽうホンダ側では、ATバイク(タイではスクーターをこう呼ぶ)のコンセプトモデル『ES01』がワールドプレミア。前後コンビブレーキやアイドリングストップ機構を持ち、安全性能と環境性能をアピールするコンセプトとのことだが、その上品なたたずまいを見せるスタイリングには、次世代モデルを予感させたい思惑もあるようだ。

このほかベストセラーATバイク『クリック』の新モデルと、スポーツモデル『CBR300R』がホンダブースの目玉。しかし筆者をもっとも驚かせたのは別の車両だった。

日本では『グロム』の名称で販売されている『MSX』のカスタマイズモデル。なんとガンダムカラーになっているのだ。てっきりショーモデルかと思ったのだが、まるでプラモデルのデカールのようなシートも展示されている。A.P.ホンダが展開するアクセサリーブランド「H2C」の商品として、実際に販売しているのだという。

新感覚の大型モデルからキャラクターグッズまで、幅広い嗜好に対応する展示はトップシェアにふさわしいものだったといえよう。

《古庄 速人》

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