試乗車は『ノア』のGグレード・7人乗り(FF)。5ナンバーボディの標準車ながら、グリル開口部を大きくとったフロントマスクは、それなりのインパクトがある。パワートレーンは2リットルガソリンエンジン+CVT。ただしタイヤサイズは195/65 R15(上級のGiは205/60 R16)となる。その差は?と試乗してみると、15インチタイヤのコチラは、走行中のクルマの動き、乗り味が幾分かゆったりしたものとなっていた。日常使いがメイン…そんな用途に向く。7名乗りながら実用性も高い。サードシートを左右の窓の凹み部分にハネ上げて畳むと、セカンドシートの810mmのストロークをリヤモーストまで引いて座ると、並のリムジンもかなわない広大なスペースで過ごせるようになる。一方で新型は床を低くし、アップライトな姿勢で座れるようになり、サードシートも床から座面までの高さが十分。実用になる造りになっている。やや赤みのかかった僅かに濃いアイボリー内装は、明るさがありながらも、汚れが目立ちにくそうな色調だ。スライドドア部のローラーブラインド、お子様が乗り降りする際につかめるように用意されたグリップなども親切だ。床が低いことは人の乗降性のよさだけでなく、バックドアからの荷物の積み下ろしもやりやすくしてくれる。スライドドアはハンドルのボタンを押しても開けることができる。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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