【三菱 eKスペース 発売】トッポやeKワゴンで得た知見を反映

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三菱・eKスペースカスタム
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三菱『eKスペース』は、徹底したマーケティングリサーチとともに、これまで三菱が軽自動車開発で培ってきた知見を基に開発された。

三菱では以前、『ミニカトッポ』というクルマがあった。これは、軽ハッチバックモデルのルーフ部分だけを高くしたものだ。NMKV商品企画グループアシスタントマネージャーの葛西宏樹さんによると、「トッポは着座位置が低く、そのため、乗り込んでみると若干沈み込むような感じと、実際に乗ってみるとそれほど視線が高くないので、運転のしやすさという部分で多少難点があった」と振り返る。そこで、「(eKスペースでは)シートポジションを高くして、アップライトな運転姿勢にした。それによって、見晴らし感を良くしたのだ」という。

また、「『eKワゴン』で燃費を追求した結果、多少トルク感や加速感に不満を感じるという市場からの声があった。そこで、eKスペースはeKワゴンより、車重が重くなることからより走らなくなってしまうことを避けるために、多少燃費を割り切ってでも、しっかりとした走りにするための改良を加えた」と話す。

「eKスペースが属する、スーパーハイトワゴンクラスの市場調査の際に、カタログの燃費を気にするかと聞いたところ、実際に乗ると燃費は全然違うから、ほとんど見ないという人がたくさんいた」と葛西さん。そこで、ある程度の燃費レベルは必要だとしながらも、「eKワゴンではウリのひとつとして、燃費トップを目指し開発をしたが、このセグメントのクルマでは、そこまでシビアに戦わなくてもいいのかなという判断をした」と述べる。

その結果、eKスペース開発に際してのプライオリティは、「トップは室内の広さ。次に後席の快適性。質感。そして燃費とした」と、燃費を重要なプライオリティとして挙げつつも、それ以上に、室内空間に重きを置いて開発したことを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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