6日国内最大のプレジャーボート展示販売フェア「ジャパンインターナショナルボートショー2014」(ジャパンボートショー14)が横浜で開幕した。
最大ブースを構えるのは国内トップメーカーのヤマハ。営業利益の額、利益率とも二輪、自動車用エンジンなど他のセグメントを抑えてブッチギリの稼ぎ頭とあって、フィッシングボート2艇の参考出品ほか新型艇、船外機をズラリと並べる力の入れようだ。
トヨタブース入口には海好きを自認する豊田章男社長の姿が写った「Morizo's Marine Life」の看板が印象的。目立った新商品はないが、ランドクルーザー用エンジンをベースとしたインボードエンジン(船内搭載型エンジン)のカットモデルを並べるなど、技術展示に力を入れている。
ホンダは故・本田宗一郎が船外機を作ってから50周年ということで、初号機をはじめ黎明期のレガシーモデルを出品。当初から燃費、排ガスコントロールに優れた4ストロークにこだわってきたことをアピールするほか、レーシングボートなどを展示している。
日産は昨年発売した安定性の高い双胴型フィッシングボート「サンキャット245」がメイン。スズキはフランスの有名船体メーカー、ベネトーに船外機を2機がけしたものを展示するなど、ブランド訴求を強めている。
パシフィコ横浜から無料シャトルバスで20分ほどのところにある第2会場の横浜ベイサイドマリーナでは、全長72フィート級の大型クルーザー、ジャノーやハンスなどの高級セイリングクルーザー(ヨット)など、国産メーカーが手を出せていないクラスの輸入高級艇も多数展示されており、来場者が見入っていた。
プレジャーボートやセイリングクルーザーは価格が高く、庶民には縁遠い世界と思われているが、最近はヤマハの会員制レンタルクルーザーサービス「シースタイル」をはじめ、廉価にクルージングを楽しめるメニューも増えており、会場ではそれらサービス関連の展示も多く見られた。会期は日曜の9日まで。