欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンの商用車部門は3月3日夜(日本時間3月4日未明)、スイスで開催したジュネーブモーターショー14のプレビューイベントにおいて、コンセプトカーの『マルチバン・オールトラック』を初公開した。
同車は、フォルクスワーゲンの欧州主力商用バン&乗用ミニバンの『マルチバン』をベースに、オフロードでの走破性を高めた1台。「オールトラック」の名前を冠したフォルクスワーゲンは、すでに『パサート』に設定。これと同様の考え方を、マルチバンにも導入する。
外観は、19インチの光沢アルミホイールや、専用パールホワイトのボディカラーを採用。前後バンパーも専用デザインとし、マットシルバーのアンダーガードを取り付けた。ブラック仕上げのフェンダーエクステンションも追加。
室内には、ポルトローナ・フラウのレザーを使用し、シートをグレーブルーでコーディネート。ダークブラウンのウッドパネルやシルバーのアルミフレームなどで、上質感を追求する。ダッシュボード中央には、8インチのタッチパネルを装備。シートは脱着式で、移動キッチンを組み込むことも可能とした。
エンジンは、直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」で、最大出力180psを発生。駆動方式は、Haldexカップリングを使用した4WD、「4モーション」。フォルクスワーゲンは、「アプローチアングルは21度、ディパーチャーアングルは15度」と説明している。