日産自動車は、3月4日から16日まで、スイスで開催される「ジュネーブモーターショー2014」に、2014年よりグローバルにて市場投入を行っていく、電気商用車『e-NV200』の欧州市場向け正規生産車両を出展する。
e-NV200の優れたパフォーマンスを実現する100%電動のドライブトレインは、『リーフ』のコンポーネントがベースとなる。『NV200』が持つクラストップレベルの積載能力とあわせることで、排出ガスや騒音を抑えつつ、人やモノを快適に運ぶ、実用的で汎用性の高い電気商用車となっている。
5月に販売を開始する欧州市場では、「バン」、5人乗りの「コンビ」、そして、乗用の「エヴァリア」を投入する。e-NV200は、ビジネスユースをメインに想定しているが、大人数の家族などにも、魅力的な仕様となっている。航続距離170km(欧州NEDCモード)は、同クラスのバンを利用しているビジネスユーザーの49%が一日に平均して走行する距離100kmよりも長いものとなる。最大積載量と荷室スペースはNV200と同等を実現している。
バッテリーは夜間に家庭用電源(16A/単相/3.3kW)から充電することができ、32A/6.6kWの電源を利用した場合には、充電時間を4時間に短縮することができる。チャデモ専用の50kW直流急速充電器を利用した場合には、30分で80%の充電が可能。現在、ヨーロッパ各地には、チャデモ急速充電器が1000基以上設置されており、加えて、多くの企業が、専用の急速充電設備を、自社倉庫や事務所に設置している。