マツダ山内会長、メキシコの能力は「いっぱい、いっぱいに」

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生産1号車を前にメキシコのペニャニエト大統領(中央)とマツダの山内孝会長(左隣)
  • 生産1号車を前にメキシコのペニャニエト大統領(中央)とマツダの山内孝会長(左隣)
  • 山内孝マツダ会長

マツダの山内孝会長は2月27日にメキシコ工場(グアナファト州サラマンカ市)で日本のメディア関係者と会見し、同工場での生産車を南米や欧州にも順次投入する考えを表明した。

今年1月に稼働開始したメキシコ工場は、現状の生産能力が年14万台だが、2015年度には23万台に増強する計画。そのうち15年半ばからは年5万台をトヨタ自動車の小型車生産に振り向ける。

フル稼働時に18万台となるマツダの車両は、現在の『マツダ3』(日本名『アクセラ』)に加え、15年から次期『マツダ2』(同『デミオ』)も投入の予定だ。メキシコ生産車は当面、北米及びメキシコ国内向けとなるものの、山内会長は自由貿易協定(FTA)などの利点を生かし、仕向け地として「ブラジルなどの南米に加え、欧州も検討を進めている」と、地域の拡大に意欲を示した。

現状では北米など米州全体と欧州のマツダ3および2の販売は年24万台規模。山内会長は年85万台を最低維持ラインとする国内生産を確保しても「(メキシコの)18万台規模の能力はいっぱい、いっぱいになる」とし、フル稼働への早期到達に自信をのぞかせた。

《池原照雄》

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