プジョー・シトロエン・ジャポンが導入を開始したプジョー『2008』のコンセプトは、“コンパクトアーバンクロスオーバー”だ。
プジョー・シトロエン・ジャポン広報室 プジョーPRマネジャーの英信司さんによると、このワードの中で、特に“アーバン”をデザイナーは強調しているという。「姿かたちはSUVだが、そこかしこに都会的なセンスがあるからだ」と話す。
特に“ルーフウェイブ”は、エレガントさを強調するデザイン上の特徴だ。フロントから流れるルーフラインが、リアドアあたりで一段高くなるこのデザインは、『RCZ』のダブルバブルルーフにインスパイアされたものだとされ、「波を打つようなルーフをデザインするのは、プジョーの特徴になってきている」という。
ルーフウェイブのようなデザインを取り入れる場合は、ルーフ面全体を高くするのが一般的。そうすることで、リアシートのヘッドクリアランスも稼げるからだ。しかし、2008の場合は、両サイドのみが高くなっている。「これはあくまでもデザイン上の特徴だ。ここにはクロームの板もはめ込まれ、さらに特徴を際立出せている」(英さん)と説明。
英さんは、このルーフウェイブの効果について、「走っている姿を見てほしい。サイドビューを見たときにルーフラインが途中から高くなっていることに気付く、そして、リアビューに目を移すと、サイド部分だけ高くなっていることに気付く。そこに驚きや、インパクトにつながる。(デザイナーは)一瞬のインスピレーションを大事にしているのだ」と述べる。
また、ヘッドクリアランスの考え方についても、「前後席両方とも重要視して開発しており、どちらか一方を優先はしていない。つまり、ヘッドクリアランスも共通だ」と語った。