欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは1月8日、『パサート ブルーモーション コンセプト』の概要を明らかにした。実車は1月13日、米国で開幕するデトロイトモーターショー14で初公開される。
同車は、北米向けの『パサート』(欧州や日本仕様とは異なる)をベースに、燃費性能を追求したコンセプトカー。フォルクスワーゲンは環境性能を高めたモデルに、「ブルーモーション」の名前を与えている。北米向けのパサートにも、コンセプトカーではあるが、ブルーモーションの名前が初めて冠された。
パサート ブルーモーション コンセプトの特徴は、気筒休止システム。これはすでに、『ポロ』などの市販車に採用されている技術。パサートの場合、「ACT」(アクティブ・シリンダー・マネジメント)を搭載。低負荷走行時に、4気筒エンジンの半分の2気筒を休止する。
直噴1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」エンジンは、最大出力150ps、最大トルク25.4kgmを発生。トランスミッションは、デュアルクラッチの「DSG」。気筒休止とアイドリングストップの効果により、米国EPA(環境保護局)予想高速燃費は、17.85km/リットルと優れた値を実現する。
フォルクスワーゲンは、「クラスをリードする燃費。ハイブリッド車ではないガソリンエンジンのミッドサイズセダンが、いかにして燃費性能を向上させられるかを示す」と説明している。