自動車メーカーが、最も嫌がることのひとつが、開発中の新型車を発表前にスクープされること。米国の自動車大手、フォードモーターが新型フォード『マスタング』の開発に際し、スクープ対策の舞台裏を明かしている。
これは2013年12月、フォードが公式サイトを通じて公開した映像。『Hiding in Plain Sight: The Art of Camouflage - Mustang Countdown』と題した映像で、新型マスタングの開発陣が、どのようにスクープを防いだのか、その内幕を紹介している。
フォードはマスタングの開発にあたって、車体のカモフラージュ担当チームを置いた。同社によると、米国では新型マスタングへの関心が高く、発表前にそのスタイリングを知りたいと思う人が多いからだという。
デザインとエンジニア部門から集められたカモフラージュ担当チームは、黒いビニール素材を使った擬装を車体へ厳重に施し、新型マスタングのファストバック風デザインが露呈しないよう、気を使ったとのこと。そして、公道やプルービンググラウンドでの開発テストに挑んだ。
フォードモーターによると、その効果もあり、開発テスト走行中にスクープ写真を何度か撮られたものの、そのスタイリングの秘密を、公式発表まで守り抜くことができたという。
新型マスタングは2013年11月、公式発表。今だから明かせる新型マスタングのスクープ対策の舞台裏は、動画共有サイト経由で見ることができる。