10月31日に85歳で亡くなったホンダ河島喜好元社長の「お別れの会」が、12月16日に都内のホテルオークラ東京で開かれ、同社や自動車業界および政財界関係者ら約1300人が献花した。
河島氏は1947(昭和22)年に、ホンダの前身である本田技術研究所に入社、本田宗一郎氏と共に創業期の技術開発に注力し、世界的な自動車メーカーに飛躍する基盤をつくった。1973年に45歳で2代目社長に就任し、10年間の在任中には米国で2輪、4輪の生産を始めるなど、グローバル展開を強力に推進した。
お別れの会の会場には、河島氏が監督として1959年から臨んだマン島TTレースの参戦バイクなども展示された。会には川本信彦元社長や宗国旨英元会長ら歴代の経営首脳だけでなく、元社員も多く出席し、“昭和のホンダ”を懐かしむ会話が方々ではずんでいた。