米国の自動車大手、フォードモーターは12月12日、最新の自動運転車(ロボットカー)の研究開発車両を初公開した。
この自動運転車は、フォードブランドの米国主力ミドルセダン、『フュージョン』のハイブリッドをベースに開発。その開発には、米国のミシガン大学や米国の大手保険会社のステートファームが参画している。
フォードモーターは過去10年以上に渡って、自動運転車の研究開発に取り組んできた。そのノウハウは、市販車のフュージョンをはじめ、『エスケープ』、『エクスプローラー』などのドライバーアシスト技術に応用。
今回発表された『フュージョン ハイブリッド』の研究開発ロボットカーには、「LiDAR」と呼ばれる高度なセンサー技術を導入。1秒当たり、250万回の路面検知ができる4個のセンサーを備え、自動運転を可能にする。
このセンサーが、前方の物体が止まっているか、車や歩行者、自転車のように、動いているかを検知。フォードモーターによると、サッカー場のような広い場所でも、高感度なセンサーにより、紙袋が小動物かを判別できるという。
フォードモーターのビル・フォード会長は、「未来の車は、車と車がコミュニケーションを取り、世界中でいっそうの安全運転を可能にすると見ている。自動運転車を実用化することで、フォードモーターは過去100年を上回る強いインパクトを、次の100年に与えることができるだろう」と語っている。