米国の自動車ベンチャー、VIAモータースは11月21日、米国で開催中のロサンゼルスモーターショー13において、世界初のPHVフルサイズピックアップトラックの生産を開始したと発表した。
VIAモータースは、市販車をベースにEV改造を行う米国のベンチャー企業。元GM副社長で、シボレー『ボルト』の開発を主導したボブ・ラッツ氏が、アドバイザーとして参画していることでも知られる。
今回、VIAモータースが生産を開始した世界初のPHVフルサイズピックアップトラックは、『X-トラック』と呼ばれるモデル。2013年1月、デトロイトモーターショー13で初公開されたプラグインハイブリッド(PHV)のピックアップトラック。
ベース車両はGMのシボレーブランドの大型ピックアップトラック、『シルバラード』。同車の5.8リットルV型8気筒ガソリンエンジンに、モーターと蓄電容量24kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせる。
EVモードでは、最大56kmのゼロエミッション走行が可能。VIAモータースによると、燃費性能はトヨタ『プリウス』に匹敵するという。
このXトラック、メキシコの工場で生産を開始。ロサンゼルスモーターショー13のプレスカンファレンスには、ボブ・ラッツ氏が登壇。「PHVピックアップトラックには、燃費以外にも多くのメリットがある。モデルライフ全体で見れば、ガソリン車のピックアップトラックよりもランニングコストは有利」と語っている。