東京モーターショー13のNSKブースでは、ハンドルを切らなくても車の操舵を行えるアドバンスド・アシスタント・ステアリングを展示した。この新ステアリングは、左右の前輪に内蔵したインホイール・モーターで駆動する際に、左右のモーターの回転数に差をつけて前輪のタイヤは真っ直ぐを向いたままで、車がカーブを曲がることができるというシステムだ。車がカーブに近づくと路側帯の白線を検知して、左右の前輪の回転数に差をつけてカーブを曲がるようになっている。小さな曲がり角をこの新システムだけで曲がるのは難しいが、曲率半径が大きな通常のカーブなら、ハンドルを切らなくても車は向きを変えて走行できるという。タイヤの向きを変える通常のステアリングより、タイヤの向きが変わらないので、タイヤの接地面が捩じれず、タイヤと路面の接地状態が安定して、車のカーブ走行が安定するという。