NSKの食用油劣化抑制フィルター、「超モノづくり部品大賞」日本力賞に…軸受の技術を応用

食用油劣化抑制フィルターが「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞
  • 食用油劣化抑制フィルターが「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞
  • 食用油劣化抑制フィルター(写真:右)、同フィルター内に付着させた添加剤(写真:左)

日本精工(NSK)が開発した「食用油劣化抑制フィルター」が、2025年超モノづくり部品大賞贈賞式において、「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞した。

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NSKは現中期経営計画で「Bearings & Beyond」を掲げ、祖業であるベアリング事業で培ってきた技術やノウハウを活かした新事業の展開に挑戦している。今回受賞した食用油劣化抑制フィルターは、その一環として開発された製品だ。

同フィルターは、軸受の潤滑油を劣化させない技術を応用して開発された。使用により食用油の劣化を抑えて寿命を延ばすことができるため、食品のおいしさ維持や廃油削減に貢献する。

超モノづくり部品大賞は、2003年に「縁の下の力持ち」的存在であり、モノづくり産業のグローバル競争力の源泉、部品・素材に焦点を当てて創設された。2008年より現在の名称となった。「日本力賞」は「日本のモノづくりの強み・良さが十分に発揮されたもの」との審査員評価を得た部品・素材に対して贈られる賞だ。

同賞は、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社が主催し、経済産業省、日本商工会議所、日本経済団体連合会が後援している。

《森脇稔》

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