ドイツの高級車メーカー、アウディは11月14日、『A8エクスクルーシブコンセプト』の概要を明らかにした。
同車は欧州向けの『A8』シリーズの最上級グレード、『A8 L W12 クワトロ』をベースに、さらなる高級さを追求したコンセプトカー。A8 L W12 クワトロは、A8のロングホイールベース仕様車。メルセデスベンツ『Sクラス』やBMW『7シリーズ』のV型12気筒ガソリンエンジン搭載車に対抗するA8シリーズのフラッグシップが、このA8 L W12 クワトロ。
アウディの属するフォルクスワーゲングループが開発した12気筒エンジンは、V型ではなくW型という独自レイアウト。「VR6」と呼ばれていた狭角V型6気筒エンジンを2つ組み合わせ、4つのシリンダーバンクを備えているのが特徴。
A8LのW12 クワトロは、6.3リットルの排気量から、最大出力500ps、最大トルクを発生。駆動方式は4WDのクワトロ。低負荷走行時に、半分の6気筒を休止するシステムの効果もあり、欧州複合モード燃費はクラストップレベルの8.5km/リットルを実現した。
A8エクスクルーシブコンセプトでは、イタリアの高級家具メーカー、ポルトロナ・フラウのレザーをシートなどに採用。アガサコニャックと呼ばれるブラウン系のカラーやダイヤモンドキルトのパターンが、エクスクルーシブ性を際立たせる。ダッシュボード上部はナッパレザー仕上げ。天井には、白いアルカンターラを使う。
アウディは、このA8エクスクルーシブコンセプトを2013年3月、限定生産に移す予定。生産台数は50台を計画している。