【MINI クーパーペースマンALL4 試乗】トルクの独自チューンが走りやすさの秘訣…島崎七生人

試乗記 輸入車
ミニクーパーペースマンALL4
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フム、と納得した。MINI『クーパーペースマン』に新設定された4駆の「ALL4」が、なかなかの走りを見せてくれるから、である。

これまでターボのクーパーSにだけあったALL4。果たして同じ1.6リットルながら自然吸気エンジンとの組み合わせはどうか? と試乗前には思った。が、しっかりスムースに走る。試乗後スペックを確認するとFFのクーパーとはパワーは同じ122ps。しかしトルクは、ALL4のAT車では190Nm/1350~4800rpm(FFは160Nm/4250rpm)と独自のチューンになっている。なので低速から、ターボにもヒケをとらない力強くスムースな加速を発揮。街中などの実用領域でも、ストレスない走りをみせる。

4WDは通常リヤに50%の駆動力を配分。状況次第で適宜、前/後に100~0/0~100配分をコントロールするという。オンロードで試す限り、FFの軽快さにさらに安定感がプラスされ、コーナリング時の挙動も落ち着いているのが実感できた。

試乗車はオプションの18インチタイヤ&ホイール(標準は16インチ)だったが、乗り味はペースマンならではの、例のMINI史上最高のフラットさ。音や振動もFFとの差はほとんどわからないレベル。FF車+80kgの車重は、乗り心地の重厚さに効いている。ハッチバックのMINIに対し、豊かなボディサイズの恩恵で室内空間はゆとりがあり上質な味わい。既存MINIハッチバックのオーナーが“プチ上級車移行”を実行するときの適任“車”であるのかも。トランク容量はFF車と変わらない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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