【ダイハツ タント 試乗】競争で磨かれた日本文化の傑作…石川真禧照

試乗記 国産車

軽自動車の魅力って何だろう。燃費? いや最近ではハイブリッドのほうがよいし、高速走行などを含めると実走燃費で20km/リットルレベルだ。車両価格? 試乗した『タント』X SAは136万円だ。これより安いリッターカーもたくさんある。

何が魅力かというと、まず税金が安いこと。次に小型車にはない個性的なクルマが多いこと。決められた規格の中で、各社が競うことで、クルマとしての魅力が高いことが挙げられる。

なかでもタントは2003年にそれまでのトール系ワゴンよりも居住空間を拡大したハイト系ワゴンをつくり出した個性派ナンバーワン。

子育て女性を徹底的に意識したクルマづくりで大ヒット。3代目になる今回は、走りの性能にも磨きをかけてきた。ボディはフロントフェンダー、バッグドア、フードなどに樹脂パーツを採用し、従来型より約10kgの軽量化を実現。これが走りと燃費向上に貢献した。

ノンターボのタントは、走り出しこそやや非力だが、室内の広さは先代よりも上。助手席がダッシュボードまで前進し、センターピラーのない助手席側は、本当に広く、使い勝手がよい。実走燃費も都内で15~17km/リットルだった。楽しいのはタントカスタムのターボモデル。スタートからのもたつきもない。室内はピアノブラックのパネルが随所に貼られ、上級感がある。安全装備4点セットのスマートアシストも装備できる。

軽自動車は日本の文化だが、そのなかでもハイト系のタントは傑作といえる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ:★★★★

石川真禧照│自動車生活探検家
日刊自動車新聞社を経て1971年からフリーの自動車評論家。1982年、I.W.オフィースを設立、自動車を中心としたメディア活動を開始する。自動車を生活の道具として捉える評論を得意とし、「自動車生活探検家」を名乗る。
《石川真禧照》

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