国土交通大臣はこのほど、JR東日本が申請していた「東北線及び仙石線の接続線」(東北・仙石接続線)の工事施行を認可した。2015年度中の開業を予定している。
東北・仙石接続線は、東日本大震災の復興計画の一環としてJR東日本が計画した鉄道路線。法手続上の整備区間は東北本線松島~仙石線高城町間(宮城県松島町)の0.3kmだが、実際は東北本線塩釜~松島間と仙石線松島海岸~高城町間の線路が隣接する部分に東北本線仙台方から仙石線石巻方に抜ける渡り線を建設し、仙台~石巻間を東北本線~仙石線経由で直通、短絡する列車を運転する。車両は新型のディーゼルハイブリッド車HB-E210系を投入する。
JR東日本は鉄道事業法に基づき東北・仙石接続線の第1種鉄道事業許可を3月25日付で受けており、同社は6月26日に工事施行認可を申請した。認可日は9月20日。工期は本年度から2015年度までとしており、震災で不通になっている高城町~陸前小野間の復旧にあわせ、2015年度中の開業を目指す。