国交相、東北・仙石接続線の工事施行を認可…2015年度中の開業目指す

鉄道 行政
工事施行が認可されたJR東日本の東北・仙石接続線。東北本線塩釜~松島間の中間から分岐し、仙石線松島海岸~高城町間の中間に合流する。
  • 工事施行が認可されたJR東日本の東北・仙石接続線。東北本線塩釜~松島間の中間から分岐し、仙石線松島海岸~高城町間の中間に合流する。
  • 接続線の位置。東北本線と仙石線の線路が隣接している部分に整備する。
  • 写真は松島駅から塩釜駅に向かって走る東北本線上り列車の車窓。進行方向左側に仙石線の線路が隣接している。東北本線松島方と仙石線仙台方を結ぶ渡り線は既に設置されているが、東北・仙石接続線は既設渡り線と対称方向で東北本線仙台方と仙石線石巻方を結ぶ。

国土交通大臣はこのほど、JR東日本が申請していた「東北線及び仙石線の接続線」(東北・仙石接続線)の工事施行を認可した。2015年度中の開業を予定している。

東北・仙石接続線は、東日本大震災の復興計画の一環としてJR東日本が計画した鉄道路線。法手続上の整備区間は東北本線松島~仙石線高城町間(宮城県松島町)の0.3kmだが、実際は東北本線塩釜~松島間と仙石線松島海岸~高城町間の線路が隣接する部分に東北本線仙台方から仙石線石巻方に抜ける渡り線を建設し、仙台~石巻間を東北本線~仙石線経由で直通、短絡する列車を運転する。車両は新型のディーゼルハイブリッド車HB-E210系を投入する。

JR東日本は鉄道事業法に基づき東北・仙石接続線の第1種鉄道事業許可を3月25日付で受けており、同社は6月26日に工事施行認可を申請した。認可日は9月20日。工期は本年度から2015年度までとしており、震災で不通になっている高城町~陸前小野間の復旧にあわせ、2015年度中の開業を目指す。

《草町義和》

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