『300SL』さながらのボンネット上の2つのパワードーム、『A250シュポルト』同様のダイヤモンドグリル……。大胆なフォルムとディテールで、存在感は兄貴分の『CLS』以上かもしれない。フレームレスのドアを開けると、室内は『Aクラス』のムード。ただしカタログ数値上、前後席の高さ方向や室内幅は、意外にもコチラのほうがタイトだ。4ドアとしてやや低めのポジションは、スポーティ&スペシャルティな味わい。後席は座面前後長が短く座面のみ“大人が小学校の椅子に座った感じ”なのは事実だが、空間自体は足元、頭上とも、何とか確保されている。ゴルフバッグが3セット積載可能というトランクは、問題なしの実用的な大きさだ。1.6リットルの4気筒ターボ(122ps/20.4kgm)は7速デュアルクラッチとの組み合わせで、スムースで軽快な走りを見せる。スイッチで特性を切り替え、パンチの効いた加速も味わえる。高速走行時にはCd値0.23の空力のよさも効いているかもしれない。JC08モード燃費が17.4km/リットルという効率の高さも見逃せない。18インチタイヤが標準で、発進直後はやや引き締まった乗り味ながら、走り出すとなめらかなタッチに。車両本体価格335万円(撮影車は79万円のオプションを装着)は、かなり魅力的。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★パワーソース:★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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