【新聞ウォッチ】2014年4月からの消費税引き上げ、自工会は「容認」へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年8月23日付

●TPP交渉入り、工業品の例外化阻止、日本方針、医療機器や複写機(読売・1面)

●「三菱の翼」納入1年遅れ、3度目延期発表、受注に影響も (読売・8面)

●スズキ、部品工場も内陸移転(毎日・8面)

●自工会、消費増税容認へ「財政健全化へ不可避」 (産経・11面)

●自動車取得税下げを、消費増税時に3%要望、経産省 (東京・6面)

●フィリピンに新工場、三菱自、東南アジア強化急ぐ、200億円投資(日経・1面)

●自動車安全を競う、事故時の歩行者保護、マツダ、バンパーに一工夫(日経・12面)

●商品夏模様、ガソリン高、エコ運転注目、講習会で燃費節約学ぶ (日経・19面)

●お台場の架け橋、レインボーブリッジ20年、にぎわい呼ぶ (日経・39面)

ひとくちコメント

きのうは朝から明と暗のビッグニュースが飛び交う騒がしい1日だった。米大リーグ、ニューヨーク・ヤンキースのイチロー選手が日米通算4000安打という偉業を達成。その速報が朝のワイドショーなどで取り上げられた直後に、東京の新宿では、歌手の藤圭子さんがマンションの13階から転落、死亡したという悲報が流れた。

若い世代には宇多田ヒカルさんの母親のほうがピーンとくるかもしれないが、中高年のオヤジ族には、「15,16,17と私の人世暗かった…」と、藤圭子さんのドスの利いたハスキーな歌声が忘れられない。

スポーツ・芸能関係のニュースはともかく、ブルネイでは、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の担当閣僚による会合が始まった。今回の会合は、年内の交渉妥結を目指して、「日本企業が強みを持つ医療機器や複写機、自動車など工業製品について、関税撤廃の例外にさせないようにする基本方針で臨む」(読売)としている。

また、日本側は2国間の会合などを通じて、コメや麦など農産物5品目を関税撤廃の例外にしたいとする日本の主張に理解が得られるかどうかも焦点となる。

このほか、自動車関連のニュースでは、消費増税問題では、日本自動車工業会が「来年4月からの予定通りの実施を容認する」と、産経が報じているほか、消費税率が8%に上がった場合、経産省が自動車の購入時にかかる「自動車取得税」の税率を現行より3%引き下げるよう来年度の税制改正で要望すると、東京が伝えている。

もっとも、総務省は同じ地方税の「自動車税」を増税して穴埋めすることも検討しており、ドライバーの税負担は減らない可能性もある。26日から開く政府の消費税引き上げの影響を検討する会合で、自動車業界を代表して自工会の豊田章男会長が税負担の軽減をめぐっての発言が注目される。

《福田俊之》

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