オランダの半導体メーカー・ネクスペリアから納品が保証できない可能性について部品メーカーに通知があったことが、日本自動車工業会(自工会)の発表で明らかになった。
自工会の片山正則会長は10月23日、この問題について言及し、現在会員各社が部品メーカーと緊密に連携して対応に当たっていることを明らかにした。
ネクスペリアが製造するチップは電子制御ユニット等に使用される重要な部品で、今回の供給問題は会員各社のグローバル生産に深刻な影響を及ぼす事態であると認識されている。
ネクスぺリアは中国企業の傘下にあるが、オランダ政府が経営権の取得に乗り出したことで、オランダと中国の両政府が対立。中国政府は報復措置として、中国製のネクスぺリアの半導体の輸出を禁止した。
自工会では、関係各国により迅速かつ現実的な解決がなされることを期待する、としている。



