アンドレ・ロッテラーが前戦に続く連勝を決めた全日本選手権スーパーフォーミュラ第3戦・富士スピードウェイ(14日決勝)。2位に入った平手晃平ら、注目ドライバーのレース後の談話は以下の通り。
予選4位から決勝2位となった平手晃平(#38 P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)
「チームが頑張ってくれて、マシンは週末を通してずっと良かったです。今朝のフリー走行では、良すぎるくらいに調子が良かったくらいでした。ただ、スタートで遅れてしまい、序盤は『厳しいレースになるな』という感じでしたね。昨年、チームを移籍してから初の表彰台ですから、もちろん嬉しいですけど、一度コースで抜いた相手(中嶋一貴)にピット作業で抜かれて、また抜き返したりしているので、まだ足りない部分もあるんだと思います。もっともっといいチームにしていきたいですね」
決勝前半は同僚ロッテラーとの熾烈な2位争いを演じたものの、最終的には8位だった中嶋一貴(#1 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)
「2輪交換(でピット停止時間を短くする可能性)も考慮して、スタート時の燃料はやや重めで行きました。実際にフロント2輪交換になったので、後半(リヤタイヤが)厳しくなるのは当然だったんですけど、今日はそもそものペースが良くなかったです。スタート直後はあまりにもアンダーステアで、マシンが曲がらなかった。朝のフリー走行では、わるくなかったんですけどね。(次戦に向けて)見直していかないといけないと思います」
序盤のセーフティカー走行中にピットインし、そのまま走り切る作戦を採るも、残り2周と少しでガス欠ストップ(16位完走扱い)、表彰台を失った松田次生(#20 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)
「もともと早めにピットイン(して単独走行でペースアップ)する作戦でしたが、セーフティカーが入ったので、予選9位だったこともあってギャンブルに出ました。優勝を狙わずに2位(平手の前)を狙っていたら、充分に届いたと思いますけど、勝ちたかったから(可能と思われる範囲で)プッシュしました。最後はガス欠になってしまいましたけど、魅せるレースはできたと思いますし、自信にもなりました。予選できちんと前を取ることができれば、必ず勝てると思います」
今回は決勝5位だった、開幕戦ウイナーの伊沢拓也(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)
「予選10位で決勝5位というのは、状況を考えれば満足できる結果ではありますけど、勝つ負けるの話でいくと、今回速かった人たちには及ばなかったということです。ここは去年も自分たち(ホンダ勢)が強いコースではなかったので、思ったよりポイントが取れたのは良かったと思います」
反則スタートのペナルティで上位争いから脱落、追い上げるも6位だったジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)
「とても落胆している。ああいった(タイヤが動いてしまう)ケースは時々あるものだが、反則に取られないこともあれば、今日のようなこともある。とにかく勝つチャンスは失われてしまい、100%でドライブしたが、6位にしかなれなかった。チャンピオンシップの状況について? 確かにアンドレ(ロッテラー)は今、すごくいい状況にあるが、彼がスーパーマンだとは決して思わないよ。次のレースで取り返すしかないね」
■ドライバーズポイント上位9名
ロッテラー/21
山本尚貴/17
伊沢拓也/15
デュバル/14
松田次生/12
オリベイラ/11
平手晃平/8
小暮卓史/6
中嶋一貴/5