太田明宏国土交通相は28日の会見で、オートバイのETC利用の推移について「極めて低い」と、普及が遅れていることを認めた。
車載器にナンバーや車種を登録した新規セットアップ累計台数は47万台。高速道路走行可能な排気量125cc以上のオートバイは全国に354万台あり、約13%の車両しか車載器を取り付けていない計算になる。
一方、四輪車の新規セットアップ累計台数は4150万台を超えて、普通乗用車では87.6%に車載器が取り付けられている。
格差が生じたことについて太田氏は「バイクは高速道路よりも一般道を走ることが多いということは確かにある。(ほかにも)バイクに設置することが費用が高いなど、いろんなことが普及を妨げているのではないかと思っている」と、述べた。
その上で「高速に乗る場合のバイクETCの普及は、当然望ましいと思っている。実情を再度調べるということをしたいと思っている」と、問題点の洗い出しに乗り出すこととした。
また、「バイクを安全の上で、よく利用するということは、さまざまな意味でいいことだと思っている」と、オートバイ利用の考え方を示した。
自民党オートバイ議員連盟は、車載器購入助成を始めとしたETC利用の普及促進策を求める予定だ。
このことについても「ただちに今日、助成どうこうの判断はできないが、与党の要望がまとまったら、協議をさせていただきたい」と、話した。