ポルシェが今秋から生産を開始するプラグインハイブリッドスーパーカー、『918スパイダー』。世界限定918台の同車だが、完売には至っていないようだ。
これは5月27日、『オートモーティブニュース』が伝えたもの。同メディアのインタビューに応じたポルシェの広報担当、デイブ・エンジェルマン氏は、「918スパイダーは完売していない。しかし需要は根強い」とコメントしたという。
918スパイダーはレーシングカーの『RSスパイダー』譲りの4.6リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載。最大出力は612psを発生する。このV8エンジンに2個のモーターを組み合わせたPHVシステムを搭載。それぞれのモーターの最大出力は、フロントが130ps、リアが156ps。エンジンとモーターを合わせたトータル出力は、880ps以上となる。
二次電池は、蓄電容量7kWhのリチウムイオンバッテリー。918スパイダーは、「Eパワー」と呼ばれるEVモードを備え、最大30kmをゼロエミッション走行できる。EVモード時の0-100km/h加速は7秒以下、最高速は150km/h。
ポルシェの広報担当、デイブ・エンジェルマン氏は同メディアに対し、「918スパイダーの最大市場は米国になるだろう」と明言。米国ベース価格84万5000ドル(約8450万円)の同車だが、米国主要都市で内覧会を開催し、購入の可能性のある顧客へのアピールを強化する方針だという。