【JARI-ARV】車載フルHDカメラ搭載、シミュレーター機能を持つ試験車両

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JARI-ARV。ドライビングシミュレーターとしても使える実車として開発された。
  • JARI-ARV。ドライビングシミュレーターとしても使える実車として開発された。
  • フロントガラスを覆いつくすように42インチサイズのモニター3台が設置されている。
  • フロントガラスはモニターに覆われてまったく見えない。
  • その前方には3台のフルHDカメラを設置。形状からソニー「NEX-FS100J」とみられる。
  • フルHDカメラが撮影した映像は60fps。リアルタイムでモニターに表示される。精細な映像なので違和感はない。
  • 3枚の大型モニターによって、運転者の前方視界は完全に確保されている。
  • 実際の映像だけでなく、CGを重ねて表示させることも可能で、これによって交通事故に発展しやすい危機的状況を再現させられる。
  • 消費電力がとても大きいため、後部には発電機も搭載している。

日本自動車研究所(JARI)は9日、実際の車両にドライビングシミュレーターの機能を持たせた「JARI-ARV(拡張現実 実験車)」を報道向けに公開した。

JARI-ARVはスバル『レガシィ』をベースとしており、ボンネット上に搭載されたフルHDのビデオカメラを設置。このカメラが撮影した映像をフロントガラス前方に配置した3台の42インチにモニターへリアルタイムで映し出すようになっており、運転者はこの映像を見ながら走行することになる。

モニターから流れる映像にはCG(コンピューターグラフィックス)による車両や歩行者を重ねて表示することが可能で、これによって交通事故に発展しやすいシチュエーションを実車で、実際のテストコースを走行しながら体験することができることが最大の特徴となっている。

こうした機能を持つ試験車両は世界的にも例が無く、JARIではこの車両を用い、交通事故を未然に防ぐための予防安全技術の研究に役立てていくとしている。

《石田真一》

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