気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年4月8日付
●TPPメキシコと連携、きょう首脳会談、大統領、日本支持へ(読売・1面)
●ミサイルミソ破壊命令、政権北朝鮮予告ないまま(朝日・1面)
●鳥インフル中国恐々、感染者増加21人に(朝日・3面)
●春の嵐、転落などで3人死亡、都内21人けが、きょうも警戒を(東京・23面)
●経営の視点、自動車は道具か文化か、遊び心がブランド力磨く(日経・9面)
ひとくちコメント
資本関係を持たない自動車メーカー同士でも、限られた経営資源の中で車種の補完や工場の稼働率を高めるのに有効なOEM(相手先ブランドでの生産)提携が、国内ばかりでなく新興国市場でも広がる可能性があるという。
海外生産比率が低いマツダが5月をめどにインドネシアで生産しているスズキから小型ミニバンをOEM調達すると、日経が4月6日の朝刊で報じた。7日の朝刊でも朝日などが追随記事を取り上げている。
記事によると、スズキが供給する車種はインドネシアで売れ筋の小型ミニバン「エルティガ」(排気量1400cc)で、マツダへの供給台数は年1万台規模。マツダは外装や内装で独自デザインを施すという。
スズキは国内でマツダに軽自動車をOEM供給しているが、海外では初めて。マツダは新興国で品ぞろえを強化できる一方で、スズキは現地工場の稼働率向上につながるなど、双方の企業にとってもメリットは大きいようだ。
ただ、国内同様に、新興国市場でも車の購入を希望するユーザーは、エンジンなどの技術面よりも、メーカーのブランド価値やデザイン力などで選択する傾向が強まるとみられる。