【新聞ウォッチ】日銀・黒田総裁の「異次元の政策」とピンクのクラウン 

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年4月5日付

●日銀緩和策フル動員、決定会合黒田総裁「次元違う」強調。2年で物価2%上昇明示(読売・1面)

●鳥インフル市民に不安、上海ルポ(読売・2面)

●東芝独自の電子書籍、10万点配信、専用端末発売(読売・10面)

●燃料電池車年700台目標、トヨタ15年に一般販売開始(読売・11面)

●現代自動車米で187万台リコール(読売・11面)

●輸入車シェア、最高を更新(朝日・8面)

●HV率19%、最高更新、12年度新車販売、補助金終了後も人気(朝日・10面)

●ニュースQ3ピンクのクラウン、オジサン車変わるのも「今でしょ」?(朝日・37面)

●悪質運転事故に新法、「病気」影響最高懲役15年(毎日・1面)

●1ドル100円予測も、東証は272円高,会合後急騰(産経・3面)

●「アクア」初の年間1位、新車販売10傑 6車種が軽(産経・12面)

●トヨタ、HV比率4割に、売れ筋20年で一変(日経・12面)

●ガソリン価格反落、全国平均155円、高値で消費不振(日経・19面)

●日銀、新たなに量的緩和、住宅・高級車追い風(日経・31面)

●ホンダ、軽3車種14万台リコール、日産、乗用車5万台リコール、日産、救急車など434台リコール(日経・34面)

ひとくちコメント

日本銀行が、市場にお金の量を増やす「量的緩和」と、多様な質の資産を買い増す「質的緩和」を組み合わせた新たな金融緩和策の導入を決定したことで、日経平均株価は大幅続伸、円相場も1ドル=96円台まで円安が進んだ。

きょうの各紙にも「新・量的緩和130兆円」(朝日)などと、黒田東彦総裁が打ち出した「次元の違う金融緩和」について、1面や経済面で専門家らが分析した解説記事などを取り上げている。

そこで気になるのは、くらしにどのよう影響をもたらすのか、である。朝日が成功と失敗のシナリオをわかりやすくまとめているが、結論は「リスク山積みで、未知数の部分が多いのが実情だ」と解説している。

エコノミストの専門家は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の嶋中雄二氏は「予想超す革命的決定」と評価すれば、みずほ証券の上野泰也氏は「縮む市場投資進まぬ」と批判的である。

毎日は社説で「一見、結構な滑り出しのようだが、極めてリスクの高い賭けが始まったと言わざるを得ない」と指摘する。だが、まだ取り組んでもいないい政策を論評してもしかたがない。

次元の違う話といえば、きょうの朝日の社会面「ニュースQ3」のテーマが「ピンクのクラウン」。なぜ、クラウンにピンクなのか、を複数の自動車評論家が論評している。

このうち、岡崎宏司さんは、退屈な車のイメージを崩して楽しい車をという豊田章男社長の思いを、「少しショッキングなやり方で実現したと考えれば納得できる」と答えていた。

黒田総裁の「異次元の政策」もピンクのクラウンも当たり前ではマンネリの脱却にはならない。

《福田俊之》

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