ヤマハ発動機の森本実SPV事業部事業部長は3月14日都内で会見し、国内の電動アシスト自転車市場で「2015年に完成車販売シェア30%以上、(他社への)ドライブユニット供給数を含めた総数ではシェア50%以上を狙っていきたい」との目標を示した。
森本部長は「2012年の国内総需要は38万6000台で、このうちヤマハのシェアは約27%」とした上で、「たった3%ではあるが、最近、中国製の廉価商品が出始めている。新しいライバルが増えつつあり、これらと戦っていかなければいかない。我々としては付加価値をどんどん高めて適切な価格で提供していくが、30%の大台に乗せていくにはある意味、向かい風に向かっていくことになる」と述べた。
また森本部長は「海外では伸びている欧州市場に再び挑戦し、2015年にはヤマハPASシステムの供給で10万台の販売を目指したい」とも語った。
「欧州での拡販を実現するために(昨年提携した)台湾のジャイアント・エレクトリック・ビークル社に続いて、欧州の主要市場ドイツの自転車トップメーカーのひとつヴィノラ社、さらに今後市場拡大が期待されるフランス、ベルギーなどをカバーするサイクルビジョン社と供給契約を結び出荷を開始した。今後もさらに新たなパートナーを増やし新しいドライブユニットやシステムキットを開発し、市場に投入していきたい」との考えを示した。