【新聞ウォッチ】豊田自工会長、“株を上げた”安倍政権に「失われた20年取り戻せ」

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日本自動車工業会定例会長会見
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年2月18日付

●据え置き型電池生産強化、住宅・ビル用購入補助が追い風(読売・7面)

●内閣支持62%に上昇、本社世論調査 政策面で評価 最多(朝日・1面)

●TPP判断へ正念場の訪米、首相「例外」引き出せるか(毎日・1面)

●ニュース追跡:カーナビ情報集め、災害時「通れる道路」産学官実用化へ開発進む(東京・24面)

●円売り次の主役は、G20、円安批判回避、個人・生保の動向カギ(日経・3面)

●車の電装品インド生産、カルソニック、日系向け(日経・9面)

●観光バス、路線転落、42人重軽傷、100メートル前で列車停車、大分(日経・35面)

ひとくちコメント

評判が良く男を上げた人に対して、よく「株を上げた」という言葉が使われる。朝日新聞社が週末にかけて電話で実施した全国世論調査によると、安倍内閣の支持率は62%で、不支持率は17%だったそうだ。

支持率は1月中旬実施の前回調査の54%、昨年12月末の内閣発足直後に実施した調査の59%を上回り、第1次安倍内閣発足直後の2006年9月調査、10月調査の63%とほぼ同じ高い支持率という。

支持率が上がった理由としては「政策の面」が48%と最多。デフレ脱却に向けた「アベノミックス」が評価されたとしている。たしかに、円高の是正と株高が進み、16日の日経朝刊が報じているが、上場企業の経常利益は前期に比べ3%増える見通しだ。中でも、自動車は64%もの増益となる見込みで、13年の日本車の世界販売計画も2500万台を超え、2年連続で過去最高を更新する見通しだと伝えている。

ただ、15日に会見した日本自動車工業会の豊田章男会長は「今後1年を通してどんなトレンドになるのか、安心感を得るにはまだ時間がかかる」と発言。「中長期の成長戦略の実行には『失われた20年』を取り戻す気概で取り組んでほしい」と安倍政権に注文した。気概ではなく、本気で取り組んでもらいたいものである。

《福田俊之》

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