【スマートエネルギーWeek 2013】クルマとエネルギー、社会共生の未来…燃料電池車を各社出展

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スマートエネルギーWeek 2013事務局長の田中岳志氏
  • スマートエネルギーWeek 2013事務局長の田中岳志氏
  • スマートエネルギーWeek 2013運営事務局の綾部陽一郎氏
  • スマートエネルギーWeek 2013運営事務局の土屋勝利氏
  • スマートエネルギーWeek 2013事務局長の田中岳志氏(中央)、運営事務局の綾部陽一郎氏(右)、土屋勝利氏
  • スマートエネルギーWeek 2013事務局長の田中岳志氏(中央)、運営事務局の綾部陽一郎氏(右)、土屋勝利氏
  • スマートエネルギーWeek 2013事務局長の田中岳志氏(中央)、運営事務局の綾部陽一郎氏(右)、土屋勝利氏

エネルギーに関する最新技術を一堂に集めた「スマートエネルギーWeek 2013」(主催:リード エグジビション ジャパン)が2月27日から3月1日まで、東京ビッグサイトで開催される。事務局長の田中岳志氏、運営事務局の綾部陽一郎氏、土屋勝利氏にショーの特徴や見どころを聞いた。

---:スマートエネルギーWeek2013の見どころをお聞かせください。

田中氏(以下敬称略):ひとつは今回の出展が1890社と、大規模であるということです。エネルギー関連で2000社近くが出る展示会は世界をみてもありません。かつ水素・燃料電池を始め、蓄電池、太陽光など様々なエネルギーを一緒に見られるという展示会も他には無いですね。そういう意味で相乗効果といいますか、色々なエネルギーに関する技術を見ることができる展示会というのが一番大きな魅力、特徴だと思います。

---:前回との違いは。

田中:スマートエネルギーWeekのなかに新しいカテゴリの展示会が誕生します。今まで電気を造るということでは『水素・燃料電池展』と『太陽電池展』がありましたが、今回から『風力発電展』が新しく立ち上がります。これにより、新たにご来場いただける方が増えると考えています。

綾部:水素・燃料電池展では2006年開催の第2回からずっと燃料電池自動車の試乗会を行っていますが、前回までは助手席または後部座席に同乗するという方式でした。今回からは実際に運転できるとともに一般公道も走れることが新しい点です。

また試乗会以外にブース展示もあり、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車などの展示があります。

---:試乗するにはどういった手続きが必要ですか。

綾部:事前登録の必要はなく、開催日当日に直接、東京ビッグサイト西棟4ホールの「HySUT ブース」でお申込みしていただき、先着順での試乗となります。もちろん試乗は無料です。

---:出展社で新たな顔ぶれはありますか。

土屋:今回、『スマートグリッドEXPO』でホンダが初出展します。スマートグリッドや、スマートコミュニティの中で、電気自動車や燃料電池車が移動型の電池として社会にどう貢献できるかというのをPRしたいということで出展を決めていただきました。

また大陽日酸が初めて商業用の水素ステーションのコンパクトモデルを水素・燃料電池展に出品します。これがあれば既存のガソリンスタンドへの導入が可能ということで、今後の展開が見える実物が披露されます。

---:来場者数の目標は。

田中:2005年開催の第1回から着実に右肩上がりで伸びてきています。今回は風力発電展も立ち上がるということもあって12万5000人を予定しています。そのうちの1万3000人、1割強が海外からの来場として見込んでいます。

---:スマートエネルギーWeekでは、それぞれの展示会ごとに専門技術セミナーを設けていますが、注目すべきセミナーはありますか。

土屋:まず水素・燃料電池展の専門技術セミナーでは、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の燃料電池車の開発担当者が毎年、この場でグレードアップした技術を発表するのが通例になっています。業界の方々にとって、このセミナーで最新情報が得られるということで注目されています。

綾部:『スマートグリッドEXPO』の専門技術セミナーでは、新しい試みとして自動車メーカー各社がスマートグリッドをどうとらえているかをテーマに、トヨタ自動車、ホンダ、三菱自動車の担当者にそれぞれの取り組みと将来展望を語ってもらいます。自動車メーカーが何故今スマートグリッドなのかという疑問を持たれている方にとっては、その一つの解がここで示されると思います。

『二次電池展』のセミナーでは、「走り出したxEV。現在の状況は?」というテーマで、日産、LG化学の担当者に講演していただきます。また今回初のテーマとして、マイクロハイブリッド技術に関するセッションを設けました。この技術がどう飛躍していくのか非常に期待されていますが、自動車メーカーからマツダ、システムを組んでいるデンソー、電池メーカーの古河電池の方々に、それぞれの立場からマイクロハイブリッドについて語って頂きます。

---:技術展示、セミナーとならんで商談の場であることも特徴のひとつですね。

田中:基本的にはプロ同士のイベントです。商談金額をアンケート調査したところ、前回は合計で1622億円の成果がありました。今回は出展者数も増えますので、2000億円を突破するのではないかとみています。実際に、国内外から12万名以上の方が来場されます。具体的な目的、予算を持ったキーパーソンの方々ですので、自然と商談になるということですね。

---:エネルギーと自動車は今後一層密接な関係になります。その全体像を把握できる機会になりそうです。

田中:展示会はエネルギーという切り口ではありまですが、これから自動車業界の方々にとっても、省エネだけでなく、地域とどう一体となって共生していくかという意味からも、見どころがあると思います。スマートコミュニティであるとかエコハウス、二次電池、燃料電池それぞれすべて関係してきますので、是非参加していただきたいですね。

土屋:エネルギーからみた自動車はどういう役割になるかとか、自動車を使いながら家との繋がりはどうなってくるのだろうかとか、そういったところをすべて総合的に見ることができる展示会ですので、普段と角度が違う自動車の楽しみが発見できるはずです。

綾部:同時開催で太陽電池展があります。自動車業界の方々にはなかなか触れる機会が無かった分野かもしれませんが、技術専門セミナーにトヨタ自動車の方が登壇されますので、視野を広げる良いきっかけになると思います。

《小松哲也》

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